はじめに
Futurist(フューチャリスト)コミュニティでは、未来を洞察・認識・創造していく上で、Futures Literacy(フューチャー・リテラシー) や Futures Thinking(未来思考)を整理しています。
今回は、「Futures Thinking(未来思考)の前提とおおまかなプロセス」についてです。
Futures Thinking(未来思考)とは?
まず、Futures Thinking(未来思考)を次のように定義します。
ー 未来を「未だ来ていないこと」と定義して「選択可能性」として捉え、起こりうる選択可能性について洞察するための思考法
ー 洞察した未来から現在をふりかえることにより意思決定・行動するための思考法
未来の時間軸
次に、おおまかな時間軸の分類について、以下のように定義します。
一 直近未来: ~2030年 (5~10年後まで)
一 近未来: 2030年~2070年 (10~50年後まで)
一 中未来: 2070年~2120年 (50年~100年後まで)
一 遠未来: 2120年~10000年 (~10000年後まで)
ちなみに、Futurist(フューチャリスト)コミュニティでは、現在の先端技術等(AI/ブロックチェーン等の分散型NW技術/IoT/メタバース/その他DeepTech、etc)が社会実装されて、一定程度普及しているであろう頃合いを「2070年」(今から約50年後)と仮に置いています。
<以下、参考>
そこで、未来の時間軸を50年で区切って、上述のように「直近未来」「近未来」「中未来」「遠未来」と整理しています。
おおまかな推定プロセス
次に、未来について考えるおおまかなプロセスについてです。
※「近未来(10〜50年後)」よりも先に「中未来(50〜100年後)」を推定しているところがポイントです。
「直近未来(5〜10年後)」については、現在のトレンドから線形的に未来を推定することが比較的可能と考えています。
しかし、「近未来(10〜50年後)」については、直近未来よりも少し遠いため、線形だけでは想定できない、非線形な推定も必要になってきます。そのため、あえて近未来よりも先に、「中未来(50〜100年後)」の遠くを見据えて推定し、そこから逆算的に(バックキャストで)「近未来(10〜50年後)」を推定します。それにより、「直近未来(5〜10年後)」からの線形推定(フォーキャスト)と、「中未来(50〜100年後)」からの逆算推定(バックキャスト)の双方が重なるシナリオを「近未来(10〜50年後)」で描くことで、両軸からシナリオを補足します。
したがって、大まかには、上述の図の①〜④の流れで、未来を推定していきます。
今回は以上です。
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