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Web3.0/メタバース等による『ワールドドミナントロジック』へのシフト・チェンジ

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【前段】ワールド・メイキング(世界創造)がテーマになる?

前回の投稿 で、傾向としてこれからは「グローバル(リアル中心の1つの世界線/ユニバース)」から「マルチバース(メタバースなどを含む複数の世界線)」へとシフトしていき、現実すらも複数ある世界の一つ” という位置付けになってくる可能性について記載しました。

合わせて、”マルチバース” 化するということは、様々なゲームを新たに創れるようなもので、あるゲーム(例えば現実の世界)で逆転不可能と思われれば、別のメカニズムのゲーム(例えばメタバースなどの仮想世界)を自ら創る、ないしは選べばいいということが可能になってくる・・・、つまり「ワールド・メイキング(世界創造)」が非常に重要なテーマになってくることも述べました。

そこで、今回は、『ワールドドミナントロジック』という、新しい考え方(Futuristコミュニティによる新たな概念)について、提唱したいと思います。

『ワールドドミナントロジック』とは?

まず、皆さんは「サービスドミナントロジック」をご存知でしょうか?

サービスドミナントロジックとは、モノとサービスを区別せず、経済活動のすべてを “サービス” と捉えるという考え方です。イメージとしては、単なるモノ売りではなく、ユーザの体験価値・付加価値を包含したサービスを共創・提案するというものです。(参考:サービスドミナントロジックについて

そしてその発展形として、「ワールドドミナントロジック」を(思い切って)提唱してみたいと思います。

イメージとしては、モノを包含してサービスを提供していた “サービスドミナントロジック” の発展として、モノやサービスに加え、経済やガバナンスなどを含めた「世界観(ワールド)」を創造するのが “ワールドドミナントロジック” です。

前回の記事で、以下のようなことを記載しましたが、まさに、ワールドドミナントロジックを可能とする環境が、ニューテクノロジー等によって芽吹きつつあります。

これまで “現実” とは切り離されていた「架空の世界/設定」が、ノーコード(創造の民主化)やメタバース(3次元インターネット)やWeb3.0(自律分散共有エコノミー)等によって、現実と相互作用を起こしていく可能性が高まっています。(誰もがリアリティのある創造を比較的容易に実現しつつある状況

21世紀から始まる『マルチバース・ライフスタイル』 〜現実と相互作用するフィクション〜

次節では、これまでとの違いを、もう少し具体的に観ていきましょう。

比較表:世界観を創造するワールドドミナントロジックの構成

以下は、「モノ → サービス → 世界観」へと変遷しつつある価値創造について比較した表です。基本的に構造が「コミュニティドリブン」となり、中央集権のオーナーシップから、ステークホルダー全体でのオーナーシップに分散していく流れとなっています。

これまでのサービスドミナントロジックでも、「ユーザとの共創」はありました。しかし、オーナーシップはあくまで提供企業が中心であり、価値創造をステークホルダー全体で行うことは、あくまで理想形でした。

しかし、パブリックブロックチェーンをベースとした環境が整うに連れ、ネットワーク構造を「多:多」の自律分散構造にしやすくなり、経済やガバナンスを共有化しやすくなります。その結果、組織も企業中心の世界から、コミュニティ全体でエコノミー化していく傾向が増していくでしょう。

さらにはノーコードやメタバース、AIやIoTなど、「創造の民主化(誰でもつくれる)」や「創造のリアリティ(3次元/時空間を持つ現実と仮想が入り乱れる)」が進むことで、単なる製品やサービスというよりは、「世界そのものを創る」といった感覚にシフトしていくと考えています。

ゆえに、サービスドミナントロジックから、ワールドドミナントロジックの流れと想定しています。

価値タイズをしていく、ワールドメイカー(世界創造者)へ

これまでは、”提供者” は “顧客(消費者)など” に対して、[マネタイズ] をする構造でした。

これまで:「提供者 顧客(消費者)」・・・マネタイズ

今後はどうなるのかと言いますと、”ワールドメイカー” が世界観の初期を構築し、”ステークホルダー(共創者)” と共に、[価値タイズ(マネタイズを包含する、マネタイズでは価値表現が難しかった領域を含むトークンナイズの世界観 / ネットワーク参加者全員にオーナーシップとインセンティブが循環)] を行っていくものと想定しています。

今後:「ワールドメイカー ステークホルダー(共創者)」・・・価値タイズ

価値タイズ」については、2019年(3年前)の資料で古いのですが、以下に記載しています。事例は古いですが、当時見えていた方向性については、今も変わっておりません。(※トークンエコノミーのところをWeb3.0(昨今の表現)に置き換えれば文脈として読めると思います)いわゆる、法定通貨経済圏とは別の、独自経済圏でトークン設計等をデザインすることにより、マネタイズではカバーしきれなかった価値を循環させやすくします。

以下、一部イメージの抜粋/例
(トークンエコノミー/Web3.0によって、独自経済設計やオープンガバナンスがトラストレスに構築できる方向性:※トリレンマ解消【分散、セキュア、スケーラビリティの、3つを同時に満たす基盤完成】には時間がかかっている

まとめ

このように、ほぼほぼWeb3.0の世界観ではありますが、その他メタバースやIoT/AIなど、様々な要因により「ワールドドミナントロジック」的な傾向にシフトしていくのではないか?いう話でした。

自律分散をベースとしたトークナイゼーションができるようになってくると、いよいよ本格化と思います。

Futurist界隈では、そのような実験をあらゆる角度でできていけたらと思っています。


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Sho T(高橋 翔)
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