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Futures Thinking(未来思考):『未来へのロードマップ』を描く方法について

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はじめに(4分類の未来の時間軸)

未来について考える時、みなさんはどうしますか?

Futuristコミュニティでは、「様々な視点から未来を洞察し、実際に現時点でどのようなアクションをしていくか?」について、フューチャー(未来)とリアル(現在)をバランス良く考えています。

ところで、未来と言っても様々です。5分後も未来ですし、100年後も未来です。

ちなみに、Futuristコミュニティは「未来を4分類の時間軸」に考えていることは、以前の記事でも解説しました。

Futuristコミュニティが考える、4分類の未来の時間軸
過去記事:「 Futures Thinking(未来思考)の前提とおおまかなプロセス 」を参照

このように、Futuristコミュニティが言う未来とは、通常より少し先の未来(上述)についてを指しています。

さて、今回は、上述のような幅の「未来について、どのようにロードマップを描いていくか?」といったテーマを軽くお話ししたいと思います。

そもそも、何のために「未来へのロードマップ」をつくるのか?

中長期的(例えば10~100年後程度)な「未来へのロードマップ」を作成することにより、「起こりうる可能性を洞察する」ための羅針盤として活用することを目的とします。

未来は「複数の可能性」:羅針盤が欲しい

起こりうる未来は「複数の可能性」があり、単に確率的なだけではなく、我々の行動によって変えられる未来だということです。従って、未来に対しては、「どうなるか?」ではなく、「どうなりうるか?(可能性の認識)」が正しく、また「どうしうるか?(可能性の創造)」といった関与が可能であるということです。(「Futures Literacy(フューチャー・リテラシー)の重要性 〜未来創造は「異分野融合」的アプローチ必須〜」を参照)

このため、闇雲に未来に向かって行動するのではなく、自分なりの目標地点とそこにいたる道(ロードマップ)を作成して「可能性の未来」を認識して行動することが必要となります。

まずは自分が納得できるレベルで

「未来へのロードマップ」の作成では、まずは「自分」が納得できるレベルでロードマップを描きターゲットを絞った段階でより詳細な論理を展開します。(いきなり組織や社会に理解させるレベルになろうと肩を張らずに、まずは自分自身を納得させるレベルから

次に示す「説得力のレベル感」では、「レベル2」が該当します。

「Futures Thinking説得力のレベル感」 from Futuristコミュニティ

レベル2の「ライトな論理」とは、自分自身が納得できるレベルの、最低限の論理的な確認をするということです。

例えば、「AI支援」の直近未来について考えてみましょう。

単純な例)直近未来の「AI支援」を推定する

現状: 
囲碁、翻訳、画像認識など制限した範囲で、一般的なヒトの能力を支援・代行できる(TVやニュースで見た

理由(思考プロセス):
要するにパターン認識/学習ができるAIが登場して来ていることから、囲碁や翻訳・画像認識だけでなく、様々なパターン化できる知識・技巧系の作業を支援・代行していくはずだ手法:線形推論

直近未来(5~10年後)仮説:
モジュール化(パターン化)できる知識取得、文章作成、描画などの知識・技巧系の作業を支援・代行できるようになっているだろう(仮説

※上記は単純な例ですが、要するに「仮説を導き出していく」といった作業がFutures Thinkingや未来へのロードマップ作成につながっていく。

「未来へのロードマップ」を作成する

「未来へのロードマップ」を作成するにあたり、大まかな時間軸の分類を次のように区分けして考えます。

未来の時間軸仮説推定方針(by Futuristコミュニティ)
直近未来(5年~10年)現在のサービスや技術の延長から推定(線形推論など)
※フォアキャスト的なアプローチ
近未来(10年~50年)直近未来と中未来の交差する未来を推定
※フォアキャストとバックキャストの両方からのアプローチ
中未来(50年~100年)現在を劇的に改変する到達目標となる未来を推定(アブダクションなど)
※一般則やアナロジー, 閃きや表現から導き出す “可能性” や “ビジョン” といった仮説的アプローチ
遠未来(100年~10000年)今回は対象外(別途検討)

そして、未来へのロードマップを作成する上では、以下のフォーマット『未来へのロードマップフォーマット by Futuristコミュニティ』に、上記それぞれの時間軸に対する「未来仮説」、及び、なぜそのように考えたかという「理由(思考プロセス)」、「理由(思考プロセス)」を導き出した際の「手法」を記述します。

『未来へのロードマップフォーマット by Futuristコミュニティ』

※今後、「農業の未来」、「金融の未来」、「メタバースの未来」、「ワーキングスタイルの未来」などについてのサンプルを公開する予定です。

Futures Thinkingの「手法」について

「未来へのロードマップ」「未来仮説」を検討する際に利用する「Futures Thinking思考プロセス(手法)」について、Futuristコミュニティでは現在整理中です。

Futures Thinking思考プロセス(手法)(整理中サンプル)


今回は以上です。

Futurist(フューチャリスト)コミュニティについて

Futurist(フューチャリスト)が集まるコミュニティ。「未来は “待つ” ものではなく “歩む” ものである」を掲げる。都内複数拠点で月1程度で活動。slackやZoomでは日常的に交流。各々がバックキャストするFuturist活動の相互支援やFuturism探求の視察・企画・共有会なども実施。 [ 活動内容の参考は こちら ]

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佐藤基
『フューチャー・リテラシー ~ 過去から未来へ,可能性の未来を読み解く ~』 を執筆中。 「ミクロ・マクロ・ネットワーク」モデルをもとに過去・現在・未来を読み解きます。