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【前提】”タグ型” のライフスタイル。→ そしてその先は?
現代の私たちは、情報社会/インターネットの進展により、物理的な時空間に縛られないコミュニティを形成しつつあります。同時に、1社終身雇用の終焉なども重なり、「所属型のスタイル(組織の中の個人)」から「タグ型のスタイル(個人が関係する複数の組織)」へと移行しつつあります。
このような背景は誰もが知るところであり、本記事で改めて解説するまでもないでしょう。名著『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』などを参考にしていただければと思います。
- 【例】Futurist(フューチャリスト)でもあり、以下でもある
- ※下部になるほど抽象度が高い( ≒ レイヤー(層)/役割を相互作用 → 全体Produce)
- 株式会社プレスマン CINO(Chief Innovation Officer)【次世代経営/Biz】
- 一般社団法人NoCoders Japan協会 代表理事【アライアンス/オープンイノベ】
- Robloxで世界を創ろう!@コミュニティ 代表【3次元Internet/PoC】
- Futurist(フューチャリスト)コミュニティ 創設者【カルチャー/100年先】
- バーチャル街づくり連合/令和市等のプロトタイピング実験【架空都市/PoC】
- クロスコミュニティ 概念提唱者【哲学/上述の土台となる思想】
- 価値タイズ概念提唱者【哲学/上述の土台となる思想】
※一つの立場や役割だけでなく、様々な環境を創造し、それぞれでできることを連動させて、全体として目指すべき方向性をプロデュースしていく(=タグ型のスタイル)
さて、本記事では、その先の未来とも言える内容を記載したいと思います。
メタバースでの実験や、「架空の自治体:令和市」等との相互作用
本メディア(Futuristコミュニティ)でも何度か取り上げていますが、現在、メタバース等の実験として、『 Roblox(ロブロックス)を活用した各種PoC 』や、『 バーチャル街づくり連合 』という“複数のコミュニティ連合” でメタバース等遊び・実験、及び、『 令和市 』というバーチャル自治体(架空自治体)等を行なっています。
例えば「令和市」は人口100名+α程度のメンバーで、仮想都市の歴史を紡いでいます。現実とは異なる世界線なのですが、ここでの出来事を通して住民の関係性が作られ、それが現実に影響を与えてくることもあります。
- 2021年1月10日に誕生。令和市民大学・令和市公民館などが建設
- 196日後の2021年7月24日に崩壊することがあらかじめ決定
- 誰でも自由に市民となり、施設等を建設可能
- ロゴやコンセプト等が自律的に生まれた
- 2021年3月23日に鉄道が開業。路線図(令和環状線・空港線)が誕生。
- 2021年4月1日に隕石が落下。住民投票の結果、隕石衝突のあった4月1日と、何事もなかった4月1日のどちらも存在させることになった(多世界解釈)
- 2021年6月某日、Robloxで世界を創ろう@コミュニティ と合流。令和市がメタバースでも観測されるようになる。シェア街 との姉妹都市調印式もメタバースで行われる。
- 2021年7月17日、令和市公民館が爆破される。予定通り令和市は崩壊。
- その後、ウイルス事件や メタバース文化祭 等を経て、2022年1月に令和市復活。
※例えばメタバース文化祭などは、現実にも行われたことであり、令和市住民の協力もあって実現。このように、仮想での出来事と現実での出来事が入り乱れる状況が起こっている。
このように、これまで “現実” とは切り離されていた「架空の世界/設定」が、ノーコード(創造の民主化)やメタバース(3次元インターネット)やWeb3.0(自律分散共有エコノミー)等によって、現実と相互作用を起こしていく可能性が高まっています。(誰もがリアリティのある創造を比較的容易に実現しつつある状況)
それにより、ライフスタイルが “複数の世界線にマルチバース化” していくことになるでしょう。さて、つまりどういうことでしょうか?以下で見ていきましょう。
さらに、マルチバース化 (複数の世界線化) が進んでいく
昨今ではメタバースやWeb3.0など、3次元のバーチャル世界や、経済・ガバナンスすらもトラストレス(信用体不要/管理者不要)で創造できる可能性の芽が生まれ始めています。
※つまり、(そのうち誰でも)円やドルなどの法定通貨とは異なる経済圏を独自に創造したり、現実の国家とは異なるバーチャル国家などを設立できる環境が整いつつあります
その結果、以下のように、現実世界は複数ある世界の一つとなり、現実世界とは異なる経済やガバナンスを持つメタバースの世界にも生きられるようになってきます。人によっては、「現実世界よりも、あるメタバースの世界での価値を軸に生きていく(現実世界のポートフォリオが小さい)」という人も出てくるでしょう。
なお、それぞれの世界との関わりにおいて、個人は、全て同一の人格である必要はまったくありません(分人性)。世界①と世界②で名前が異なっていたり、アバター(外見)が異なっていても問題はありません。これは、「やり直しが効きやすい」という利点も生まれるでしょう。
これまでは、小説は小説、ゲームはゲーム、現実は現実、と完全に分断していました。昨今は所属型からタグ型で、1組織の中の個人という縛りからは解放されてきた(複数と関係する個人)とは言え、それはあくまで現実の中の個人でしかなかったのです。しかし、現実すらも複数ある世界の一つという位置付けになってくるとしたら?これから、メタバースのリアリティがどんどん高まっていきます。そして、それぞれの世界で独自の経済ロジックやガバナンスがあり、それらとの相互作用で全体(マルチバース/複数の世界線の集合)がバランスされていく。つまりこれは、「それぞれの個人に適した世界や環境を再構築できるチャンス」と言えます。
これらが意味する未来のライフスタイルとは?
一つ言えることは、傾向として、これまでの「グローバル(ユニバース)」から「マルチバース」に変わっていくということです。
グローバル(ユニバース)の世界では、みんなで一つのゲームをプレイしていたようなもので、そのゲームである個人が生まれた環境や、ゲームルール(その時点でのグローバル/ユニバースで支配的なゲームロジック)へのある個人の適応能力、そしてその後の経験で全てが決まってしまうという残酷な面もありました。
しかしマルチバースになるということは、様々なゲームを新たに創れるようなものです。つまり、あるゲームで逆転不可能と思われれば、別のメカニズムのゲームを自ら創る、ないしは選べばいいということが可能になってきます。よって、「ワールド・メイキング(世界創造)」が非常に重要なテーマになってくると思われます。
これについては、Futurist(フューチャリスト)コミュニティで、「ワールドドミナントロジック」という考え方を整理しています。(以下の記事で紹介しています)
Futurist(フューチャリスト)コミュニティについて
Futurist(フューチャリスト)が集まるコミュニティ。「未来は “待つ” ものではなく “歩む” ものである」を掲げる。都内複数拠点で月1程度で活動。slackやZoomでは日常的に交流。各々がバックキャストするFuturist活動の相互支援やFuturism探求の視察・企画・共有会なども実施。 [ 活動内容の参考は こちら ]
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